お尻のほっぺたのしつこい痛みやしびれ、それは梨状筋症候群かもしれません。
坐骨神経が梨状筋部を通る際に、梨状筋をくぐるものや筋の上を越えていくもの、梨状筋の間を貫いていたり、上と下を挟んで通っている場合などがあります。
坐骨神経が梨状筋により圧迫され症状が現れたものを梨状筋症候群とよびます。
レントゲンやMRIでは異常が見当たらない為、判断が難しく腰椎椎間板ヘルニアとの鑑別も必要とされます。
お尻の筋肉は何層にも重なっていて深層部に梨状筋があります。
梨状筋は、股関節の動きや固定に関与する筋肉で、仙骨(骨盤の真ん中に位置する逆三角型の骨)から股関節の外側に向かってついている筋肉なのでお尻のほっぺた辺りの圧痛と放散痛、股関節の内旋で症状が増悪するのが特徴です。

■ 梨状筋症候群の原因は大きく分けて3つあります。
梨状筋症候群の原因は様々ありますが、大きく分けて3つに分けられます。
1.お尻を打ったり股関節を捻ったりの怪我による梨状筋の緊張、収縮
2.長時間の座位姿勢などによる持続的な圧迫
3.心理的ストレスからくる緊張によるもの
それぞれ単一の原因より複合的となっている場合が多いです。
■ 梨状筋症候群の症状は坐骨神経痛の一種です。
梨状筋症候群の症状、特徴をあげてみます。
- お尻から膝裏、ふくらはぎにかけて鈍い痛みやしびれが出現
- 座っていると悪化することが多い。
- 腰を前屈させると、足の痺れが強くなることがある。
- 痺れている側を上にして横向きになると、痺れが悪化することがある
- 特に女性に多い
激しい痛み、しびれが出たら安静にしてください。
時々、動けないほどの痛みに襲われる方もあるようです。
その場合は無理に運動やストレッチなどはせず、安静にしてください。
梨状筋は股関節の外旋に働く筋肉なのでうつ伏せで寝た状態で膝を曲げ、そこから下腿を内側に倒すことで筋肉が緩む状態を作り出せますのでやってみてください。
※注 痛みが変わらないときや増す場合は中止して下さい。
急性期の場合は痛いところの冷却(アイシング)も試してみて下さい。
■ 梨状筋症候群の解消方法
まず運動をしているのであれば中止していき、安静にする事が必要になります。
その上で梨状筋の過度の緊張を取り除くことを行っていきます。
疲労は筋肉の緊張を高めますので休息をしっかりとることは重要です。
また、普段から温めておくこと、冷やさないようにすることも大事です。
お尻の筋肉の収縮が要因としてあげられますが、心理的なストレスが原因となっている場合もありますのでストレスを取り除くと症状が改善される場合があります。
生活スタイルや生活習慣の見直し、ストレス発散法を見つけましょう。
梨状筋のストレッチ
ストレッチをする場合
お風呂上りの、筋肉が温まっている時が効果的です。
呼吸が大事なので、息を止めないようにして行ってください。
また、痛みが助長される場合は中止して下さいね。
まず、あお向けで寝ます。
症状がある側の膝を曲げて反対側の膝の外側に足を置きます。
症状がない側の手を、曲げた膝の太ももに。
もう片方の手を症状がある側の骨盤に置き、
両手で下方に圧力を加え梨状筋をストレッチします。
息を吸いながら
膝に置いた手をゆっくり押し戻すように梨状筋を収縮させます。
5秒くらい。
次にゆっくり息を吐きながら、
力を抜いて膝を内側に倒していき梨状筋をゆっくり伸ばします。
10秒くらい。
これを3呼吸。
慣れたら2セット行ってもらっても大丈夫です。
当院でのアプローチ
おがわ整骨院では、骨盤矯正も含めた無痛の整体で
体の歪み、梨状筋の緊張、内臓の疲労などを調整し
痛みやしびれを改善させていきます。
お尻のほっぺたの痛みやしびれでお困りの方は、おがわ整骨院へご相談ください。
